四角いスイカ(1/7)

2018年1月26日

スイカと言えば、夏の風物詩のひとつです。スイカのずっしりした重み、叩くと鳴る鈍い音、独特の甘い香り・・・どれもこれも夏の思い出につながっています。

ところでみなさんは「四角いスイカ」をご覧になったことはありますか?

かく言う私もネット等でしか見たことが無いのですが、ちょっと調べたところ香川県善通寺市でつくっている特産品のようです。もともと観賞用につくられたということで「味は期待しないで」と書いてあったりします。

小さなときに鋳型にはめる

栽培方法はいたって単純で、スイカがまだ小さいときに鋳型(立方体のアクリル板)にはめてしまうのです。

このとき、スイカが「成長しよう」とする力に負けない厚みと強度のある鋳型でないとちゃんと四角にはならないそう。その栽培の様子を見ることができるサイトもあります。

食いしん坊の私からすれば、なんで食べてもおいしくないスイカをつくるのに、こんなに努力するのかわかりませんが(栽培している方には申し訳ありません)、世の中には食べられないスイカにお金を出す人もいっぱいいるようです。

そのサイトによると、できあがった四角いスイカのお値段は、なんと一玉1万円以上! らしいです。その理由は、「つくったもののうち出荷できるのは2~3割程度だから」とのこと。

まるで日本の教育制度

この「四角いスイカ」の話をはじめて聞いたとき、「まるで日本の教育制度みたい」と思ってしまいました。

その生命が持っている本来の力を伸ばし、最も適した形に成長させてあげるのではなく、社会が「価値がある」とする形にするため、小さな頃から、その生命が「成長しよう」とする力をそぎ落とし、鋳型にはめ、希少価値の高いものをつくろうというのです。

そこまで努力しても世に出て行けるのはせいぜい3割弱。その3割に入れなかった「不良品」はいったいどこに行くのでしょうか?(続く…