生育歴が無視される裁判員制度(9/9)

2019年3月14日

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孤独と絶望から犯罪者予備軍に

それによってようやく、「信じたあげくに捨てられるかもしれない」という恐怖から抜け出せます。しかし一方で、より孤独にさせ、絶望の淵へと追い込みます。

そして、恨みやねたみを増大させ、「自分などどうなってもいいんだ」と思い、新たな犯罪に手を染めていきます。

今回の裁判員制度は、本当であれば生き直すことができたかもしれない子どもたちから、その機会を奪い、孤独と絶望、そして恨みの中へと定着させ、犯罪者予備軍とも呼べる人間をつくってしまいます。


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裁判員制度を即刻、見直すべき

本当に被害者を救い、新たな加害者を無くし、国民のものとなるよう刑事裁判を改革するというなら、まず警察による長期間の取り調べを無くすべきです。

その上で裁判官や弁護士を増やし、警察・検察側だけが有利になることがないような新たな仕組みをつくり、被害者の悲しみを共有できる人間を用意して事件の全体が明らかになるような裁判を行うべきです。

しかし、つい最近、「被告人は栃木県で女児を殺害した犯人ではなかった」とされた足利事件においても、当時の捜査や裁判の問題点を検証することはありませんでした。ただ再審が決定されただけです(参考サイト)。

こんな不誠実な司法がまかりとおる社会で始まっただれも救わない裁判員制度。それどころか、私たち国民に、その責任を押しつける裁判員制度。こんな制度は、即刻、見直すべきです。