子どもの「うつ」と「あきらめ」(3/4)

2018年2月5日

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つい最近も「世の中、しょせんこんなものーー」と、あきらめてしまっている子どもたちの存在を痛感することがありました。

この4月に43年ぶりに行われた全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の成績が、各学校へ返された後のことです。

今回のテスト結果の感想を当事者である中学3年生と小学6年生に尋ねると、ほとんどの子どもが「べつに」と答えます。

テスト結果が平均点以上だったのは、もともと成績が良く進学志向が強い子どもたちです。そうした子どもたちは結果を楽しみにしていたものの、「この時期に返されても、今さら志望校を決める材料にはならないから、意味が無い」と言います。

対して、平均点以下の子どもたちは「最初から真剣に受けてない」と話します。
でもその真意は?

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ごめんね! しか言える立場じゃない

大阪府の小学校教師は「テスト開始から十分もしないうちに『もう絶対わからへんから、自由帳やってていい?』と言い出す子もいました。その子がどんな思いで残りのテスト時間を過ごすのかと考えるととても切なかった。本当に子どもを振り分けるテストなんだと思いました」と言います。

また、兵庫県の小学校教師は「『どうせ頭悪いって分かってたから』『いい学校に行こうとも思ってないから』・・・。まだわずか12歳なのにそんなふうに言うのです。子どもたちが無理やり序列化され、劣等感をたたき込まれている痛みを感じました」と語ります。

テスト後、平均点以下だった関西に住む学3年生が信頼する教師へ送った次のメールは、面と向かって尋ねれば「べつに何とも思ってない」とおどける子どもたちの心情を代弁しているように思えます。

なんか、皆様に申し訳ございませんって感じ・・・。
オマエが足をひっぱってるんだ。だから、授業時間も延ばすよ、出来損ないって言われてる感じ。
平均点より上の子は、セーフって感じただろうけど下の子は、うちらのせいで、イロイロみんなに迷惑かけちゃって・・・。みたいな。
うちらのせいで、先生とかみんな考えさせられるのかなぁ〜って。お願いですから、ほっといてください。
うちらがアホなんは、学校のせいじゃないし、親のせいでもないし、自分が頑張らへんせいやねんから。
お願いやから、周りを責めないでって感じかなあ。
まあ、それほどマジに受けとめてるわけでもいないけど。
どうって言われると一応、ごめんね! しか言える立場じゃないって言うか。(続く…