学力テスト不正問題(1/8)

2018年2月5日

耐震構造偽造問題や食肉偽装事件など、生活の根幹に関わる不正事件が相次ぐなか、今度は東京都足立区で、区が独自に行なってきた学力テストの不正が話題になっています。

ある小学枝で、あまり成績のよくない特定の子どもの答案を集計から外したり、過去のテスト問題を練習問題として繰り返し行なったり、テスト中に子どもが間違っているところを指差しで教えたりしてきていたことが明らかになったのです。

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学力テストに反対する教育関係者たちが指摘してきた通りです。
一斉に学力テストをやり、その結果を公表するようになれば必ず、こうした不正が起こり、かえって正しい学力が測れなくなってしまう可能性が高まります。

学校の“頑張り度”をどう測る?

足立区は、東京都品川区と並んで都内でも突出した教育「改革」が進む地域です。96年から実質的な学校選択性が導入され、すべての小中学校の学力テスト結果を公表しています。
中学校の人気は、学力テスト結果が上位10校に入っている学校に集中し、「選ばれる学校」と「選ばれない学校」が固定化し、学校間や子ども間の格差も固定化しています。

さらに本年度からは、トップダウンの強力なリーダーシップを発揮する教育長の下、学力テスト結果の伸び率に応じて各学校への特別予算に差をつけるという取り組みも始まりました。
「頑張った学校とそうでない学校に差をつけるのは当たり前」というのが教育長の考えです。

ではいったいどうやって“頑張り度”をはかるのでしょうか? 足立区に勤務していた教諭は言います。

「区は『頑張った学校を評価するのは当然』と言うけれど、教育の“頑張り度”がテストの得点で図れるのでしょうか。点数が低くても頑張っている子はいるし、下位校にも子どもが『この先生が一番好き』と慕う教師はいます。
教師の“頑張り度”とは、子どもとそうした信頼関係が築けるかどうかではないでしょうか。
家庭だって同じです。生活のために働き詰めで子どもの教育どころではない家庭の保護者を『頑張っていない』と言えますか?」(続く…