学力テスト不正問題(4/8)

2018年2月5日

このシリーズの最初の記事へ

実は、この母親の子どもが通う小学校の学力テスト成績はあまり良いほうではありません。そのせいか他校の保護者や教師から「授業も成り立たない困難校に違いない」と誤解されることも多いそうです。
でも、中身はまるで逆。子どもと教師の関係はわりと良く、学級崩壊などもありません。行事が多く、子どもたちも楽しそうに通っています。

「でも最近、校長先生が『学力向上』とよく言うようになって学校の雰囲気が変わって来ました。校長先生は行事を削ってプレテストの時間を確保したいんだと思います。上位校の親に聞くと、その学校は毎月のようにプレテストをして学力テストに備えていると言います。テストでいい点数を取るためには“テスト慣れ”も大事。行事や授業を削ってテスト対策をすれば点数は上がるでしょうね」(母親)

===
「選ばれる学校」であり続けるために

蛇足かもしれませんが、いわゆる上位の中学校に子どもが通っている足立区在住の母親の話も紹介しておきましょう。

「学校の雰囲気はけして良くはありません。落ち着かない子が多く授業が成り立たない時があったり、男子の間ではイジメが日常化しています。子どもたちは仲間をつくるとか、つながりを大事にするという意識が希薄。教師のなかには、子ども同士がトラブルを起こしてもかかわろうとしない人もいます」

こちらの母親の子どもは上位校のなかでも成績優秀。そのため、いつも教師に「この調子で頑張れ」と言われています。そのため、学力テスト前には「成績が下がったらどうしよう」とかなりのプレッシャーを感じているようだと話していました。

統廃合されない「選ばれる学校」であり続けるためには、子どもの気持ちなど考えてはいられないのです。(続く…